茨城県取手市への移住や住み替えを考えるとき、多くの子育て世帯が気になるのが「医療費の助成」「保育園・幼稚園の状況」「小中学校の教育環境」ではないでしょうか。取手市は東京都心へのアクセスが良く、昭和期からベッドタウンとして発展してきたまちですが、子育て支援の制度面でも独自の取り組みを重ねています。この記事では、取手市が公式に発表している一次情報をもとに、マル福(医療福祉費助成)、保育園・幼稚園事情、小中学校・学区、高校・学童保育、子育て世帯向けの住環境まで、取手市の子育て・教育環境を網羅的に解説します。

目次
  1. 取手市の子育て支援制度の全体像
    1. 子育てコーディネーター
    2. 保育コンシェルジュ
    3. 防犯ステーションの設置
    4. 令和元年に新保育所・子育て支援センターが完成
  2. 医療費の助成(マル福・ぬくもり医療)
    1. マル福の対象となる医療費
    2. 妊産婦健康診査費用の助成
    3. マタニティクラス・ウェルカムベビークラス/こんにちは赤ちゃん訪問
  3. 保育園・幼稚園事情
    1. 認可保育所(園)の数
    2. 幼稚園・認定こども園の数
    3. 待機児童はゼロを維持
    4. 一時保育・病児保育・ファミリーサポート
  4. 小中学校・学区
    1. 学区は住所ごとに指定
    2. 小規模特認校「山王小学校」
  5. 高校・学童保育
    1. 放課後子どもクラブ
    2. 高校進学の選択肢
    3. 子育てコーディネーター経由での相談も可能
  6. 子育て世帯向けの住環境(公園・児童館等)
    1. 取手ウェルネスプラザ「キッズプレイルーム」
    2. ゆめみ野公園など身近な公園
    3. 地域子育て支援センターの「遊び場開放」
    4. 市内の公共施設に授乳室を整備
  7. 取手市が子育て世帯に選ばれる理由
  8. 取手市の住まいの相場(簡潔に)
  9. 子育て世帯が家を売る・住み替えるときに知っておきたいこと
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 取手市のマル福(医療費助成)は何歳まで対象ですか?
    2. Q2. 取手市の認可保育所はいくつありますか?
    3. Q3. 取手市に待機児童はいますか?
    4. Q4. 取手市の地域子育て支援センターはどこにありますか?
    5. Q5. 学区外の小学校に通わせることはできますか?
    6. Q6. 取手市の子育て支援について相談できる窓口はありますか?
  11. まとめ
  12. あわせて読みたい

取手市の子育て支援制度の全体像

取手市では「子育てコーディネーター」と「保育コンシェルジュ」という2つの専門職を配置し、子育て家庭が相談しやすい体制を整えています(取手市公式サイト)。

子育てコーディネーター

市内4か所にある地域子育て支援センター(白山・藤代・戸頭・井野なないろ)に配置され、子育て家庭が安心して生活していけるよう支援のコーディネート(調整)を行っています。

保育コンシェルジュ

子育て支援課の窓口に配置され、保育施設を中心とした子育てに関する施設や利用サービスの情報提供・案内を行っています。

防犯ステーションの設置

市内には警察官OBが在所する防犯ステーションが設置されており、児童の見守り活動や徒歩によるパトロールを行っています。地域の防犯ボランティアの立ち寄り所としても活用され、子どもが安心して通学できる環境づくりに取り組んでいます(取手市公式サイト)。

令和元年に新保育所・子育て支援センターが完成

「井野なないろ保育所・地域子育て支援センター」が令和元年に完成しました。広い敷地でゆとりある保育環境を確保し、送迎用駐車スペースや地域交流広場など、子育て支援と地域の防災機能をあわせ持つ施設として整備されています(取手市公式サイト)。

医療費の助成(マル福・ぬくもり医療)

子育て世帯にとって重要な医療費助成制度が「マル福(医療福祉費支給制度)」と「ぬくもり医療」です。取手市公式サイトによると、対象年齢は出生の日から18歳に達する日以後の3月31日までとされています。ただし、中学生・高校生は入院のみマル福の対象となり、所得制限額を超過する世帯は入院についても「ぬくもり医療」の対象となる仕組みです(取手市公式サイト、2026年1月時点)。

マル福の対象となる医療費

お子さんが健康保険を使って医療を受けた場合の自己負担分(高額療養費などを控除した額)が助成されます。医療機関を受診する際は、健康保険証とあわせてマル福受給者証またはぬくもり医療受給者証を提示する必要があります。なお、茨城県外の医療機関で受診した場合は、申請により払い戻しを受けられます。

妊産婦健康診査費用の助成

妊婦一般健康診査受診票の配布により、妊婦健康診査費用の助成が行われています。あわせて産婦さんの心と体の健康状態を確認する産婦健康診査費用の助成もあります。

マタニティクラス・ウェルカムベビークラス/こんにちは赤ちゃん訪問

妊娠中の日常生活や出産準備への理解を深める教室に加え、生後4か月までの乳児がいるすべての家庭を保健師・訪問相談員(保育士等)が訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」も実施されています。

保育園・幼稚園事情

取手市の保育・教育施設は公立・私立あわせて多様な選択肢があります。取手市の公式資料(第2章 子ども・子育てを取り巻く現状/未来を担う世代を育むまち取手)によると、次のような状況です。

認可保育所(園)の数

認可保育所(園)は、令和6年度時点で市内に公立4か所・私立9か所の計13か所があります。在所児童数は横ばいで推移しており、令和6年4月1日現在で1,246人が在所しています(取手市公式資料)。

幼稚園・認定こども園の数

幼稚園・幼稚園型認定こども園・幼保連携型認定こども園は、令和6年度時点で市内に公立1か所・私立13か所の計14か所あります(取手市公式資料)。認可保育所とあわせると、市内の保育・教育施設の選択肢は27か所にのぼります。

待機児童はゼロを維持

取手市は「とりで未来創造プラン2024」において、待機児童数ゼロの維持を子育てしやすいまちづくりの目標値として掲げています。市の公式資料によれば、民間保育園の定員拡大整備なども進めたことで、令和3年4月時点での待機児童数ゼロを達成しました。共働き世帯にとって、入園先を確保しやすい環境が整っていると言えるでしょう。

一時保育・病児保育・ファミリーサポート

毎日保育所を利用するほどではないものの、一時的に子どもを家庭で見ることが困難な場合に利用できる「一時保育事業」、子どもが病気・病気の回復期にあるときに利用できる「病児保育事業・病後児保育事業」、早朝や夜間・休日・年末年始の保育などを協力会員の自宅で預かる「とりでファミリーサポートセンター」など、多様な支援制度が用意されています(いずれも事前登録・事前申し込みが必要)。

小中学校・学区

取手市には多数の市立小中学校があり、通学区域(学区)が定められています。取手市教育委員会の会議録(令和8年第2回定例会議事録)では「小学校から中学校までの一貫した包括的性教育を体系的に全市立小中学校20校で実施」という記述があり、市立小中学校は合計20校程度という規模感がうかがえます(取手市教育委員会議事録)。

学区は住所ごとに指定

取手市児童生徒の就学に関する規則では、町丁目単位で通学区域が細かく定められています。たとえば戸頭小学校は「戸頭一丁目〜九丁目、米ノ井の一部、戸頭の一部」、高井小学校は「新取手一丁目〜五丁目、下高井の一部」など、番地単位で指定されているケースもあります。住み替えを検討する際は、希望する学区がどの小学校・中学校に該当するか、事前に取手市教育委員会へ確認することをおすすめします。

小規模特認校「山王小学校」

取手市内で唯一の小規模特認校が山王小学校です。小規模特認校とは、学区に関わらず市内在住であれば転入学が可能な、少人数の特色ある教育活動を行っている学校を指します(取手市公式サイト)。少人数教育に魅力を感じる家庭からの人気が高く、年度によっては抽選になることもあります。

取手市 子育て 教育 早見表
取手市の子育て・教育 早見表(出典:本文記載の取手市公式資料等)

高校・学童保育

放課後子どもクラブ

放課後などに児童が安全で健やかに過ごせる居場所として、取手市は県内でも早くから放課後子どもクラブ室を設置してきました。子どもたちの健全育成と子育て支援の充実を図る取り組みとして、共働き世帯からのニーズに応えています(取手市公式サイト)。

高校進学の選択肢

取手市内には県立高校・私立高校が立地しており、上野駅方面や土浦・つくば方面への通学も可能な交通利便性があります。進学先の詳細は年度により異なるため、最新の学校案内は取手市教育委員会や各高校の公式サイトで確認することをおすすめします。

子育てコーディネーター経由での相談も可能

学童保育や放課後の過ごし方について迷った際は、地域子育て支援センターに配置されている子育てコーディネーターに相談できる体制が整っています。

子育て世帯向けの住環境(公園・児童館等)

取手ウェルネスプラザ「キッズプレイルーム」

取手ウェルネスプラザ内には、四方をやわらかい壁に囲まれた屋内の遊び場「キッズプレイルーム」があります。天候に左右されず小さな子どもを遊ばせられる施設として、子育て世帯から活用されています(取手市公式サイト)。

ゆめみ野公園など身近な公園

取手市には、ゆめみ野公園をはじめ、日常的に利用できる公園が各地区に整備されています。また藤代地区中田には茨城県営の都市公園があり、多目的広場や大型複合遊具、バーベキュー広場(要予約)、スケートボード場など、屋外でのびのび遊べる環境も充実しています(ほどよく絶妙とりで/取手市公式PRサイト)。

地域子育て支援センターの「遊び場開放」

地域子育て支援センターでは、平日の日中に保育所の園庭を開放する「遊び場開放」を実施しており、砂場や遊具で自由に遊べます。0歳から就学前までの子どもとその保護者、プレママが無料で利用できる点も魅力です。

市内の公共施設に授乳室を整備

取手市役所取手庁舎をはじめ、市内の主な施設に授乳室が設置されています。外出先でも安心して子連れで過ごせる環境づくりが進められています。

取手市が子育て世帯に選ばれる理由

取手市は、都心へのアクセスの良さと、地域に根ざした子育て支援制度を両立させているまちです。地域子育て支援センターが4か所に分散配置され、子育てコーディネーターや保育コンシェルジュといった専門職による伴走型の相談体制がある点は、初めて子育てをする家庭にとって心強いポイントといえます。また、認可保育所13か所・幼稚園等14か所という選択肢の多さと、待機児童ゼロを維持する体制は、共働き世帯が安心して働き続けられる基盤になっています。

取手市の住まいの相場(簡潔に)

子育て環境とあわせて気になるのが住まいの相場です。取手市の2026年(令和8年)公示地価は、市全体平均で49,196円/平方メートル(坪単価目安162,634円)、前年比+0.98%となっています(住宅地は46,453円/平方メートル)。取手市は市内にJR取手駅・藤代駅、関東鉄道常総線の西取手駅・寺原駅・新取手駅・ゆめみ野駅・稲戸井駅・戸頭駅と合計8駅があり、子育て世帯にとって駅や学校までのアクセスを考慮したエリア選びがしやすいまちです(数値は目安であり、実際の取引価格は個別の土地・建物の条件により異なります)。

子育て世帯が家を売る・住み替えるときに知っておきたいこと

お子さんの入学・進学のタイミングで住み替えを検討する子育て世帯は少なくありません。学区が変わる場合は転校の時期、保育園・幼稚園の転園手続きなど、教育面のスケジュールを踏まえて売却・購入の計画を立てることが大切です。取手市内で学区をまたぐ住み替えを考えている方や、進学を機にご実家を売却して住み替えを検討されている方は、教育環境の情報とあわせて早めに不動産会社へ相談することをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q1. 取手市のマル福(医療費助成)は何歳まで対象ですか?

A. 出生の日から18歳に達する日以後の3月31日までが対象です。ただし中学生・高校生は入院のみマル福の対象となり、所得制限額を超過する世帯は入院についても「ぬくもり医療」の対象となります(取手市公式サイト)。

Q2. 取手市の認可保育所はいくつありますか?

A. 令和6年度時点で公立4か所・私立9か所の計13か所です(取手市公式資料)。

Q3. 取手市に待機児童はいますか?

A. 令和3年4月時点で待機児童数ゼロを達成し、その後もゼロの維持を目標として取り組んでいます(とりで未来創造プラン2024)。

Q4. 取手市の地域子育て支援センターはどこにありますか?

A. 市内4か所(白山・藤代・戸頭・井野なないろ)に設置されています。0歳から就学前までの子どもと保護者、プレママが無料で利用できます(取手市公式サイト)。

Q5. 学区外の小学校に通わせることはできますか?

A. 通常は住所地の学区が指定されますが、取手市内で唯一の小規模特認校である山王小学校は、学区に関わらず市内在住であれば転入学が可能です(取手市公式サイト)。

Q6. 取手市の子育て支援について相談できる窓口はありますか?

A. 地域子育て支援センターに配置されている「子育てコーディネーター」、子育て支援課窓口の「保育コンシェルジュ」に相談できます。

まとめ

取手市の子育て・教育環境は、マル福による手厚い医療費助成、13か所の認可保育所と14か所の幼稚園・認定こども園、待機児童ゼロの維持、そして4か所の地域子育て支援センターによる伴走型サポートなど、制度面・体制面の両方で子育て世帯を支える仕組みが整っています。学区や進学のタイミングにあわせた住み替えを検討される際は、教育環境の情報とあわせて住まいの相場や売却のご相談もお気軽にお寄せください。

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