利根町は茨城県最南端、利根川と小貝川に挟まれた自然豊かなまちです。かつては人口2万人近い時期もありましたが、近年は緩やかな減少傾向が続いています。本記事では利根町公式サイト・国勢調査・公示地価データという一次情報をもとに、人口と地価の長期推移を「目安」として整理し、今後の見通しや住まいとの接点まで解説します。

利根町の人口の現状(令和8年最新)

利根町公式サイトの発表によると、令和8年7月1日現在の住民基本台帳人口は15,350人(男性7,637人・女性7,713人)、世帯数は7,957世帯です。前月(令和8年6月1日現在)の15,379人と比べ29人減少しており、月単位でも緩やかな人口減少が続いていることがわかります。

また、国勢調査の結果に基づき毎月の転入出等を加減して算出する「常住人口」は14,894人、世帯数7,195世帯(令和8年7月1日現在)です。住民基本台帳人口との差は、住民票を残したまま長期間町外に住んでいる人などの影響と考えられます。

住民基本台帳人口と常住人口の違い

利根町公式サイトでは、人口を表す2つの数値を使い分けています。住民基本台帳人口は住民票に登録されている人口、常住人口は国勢調査の結果をベースに毎月の増減数を加減して算出した人口で、実際の居住実態に近い数値とされています。本記事では原則として住民基本台帳人口を「目安」として用います。

国勢調査で見る人口の長期推移

利根町の人口は、国勢調査(総務省統計局)ベースで見ると次のように推移してきました(各年10月1日時点、目安)。

  • 2015年(平成27年):16,313人
  • 2020年(令和2年):15,340人

2015年から2020年の5年間で約970人(約6%)減少しています。さらに直近では、令和8年7月1日現在の住民基本台帳人口が15,350人となっており、国勢調査時点からほぼ横ばい圏で推移していることがわかります。一方、利根町公式サイトの資料(人口と高齢化率の推移)には、平成20年(2008年)4月時点で男性8,880人・女性9,190人・合計18,070人・世帯数6,470世帯という記録があり、この時点と比べると人口は約2,700人減少した一方、世帯数はむしろ増加しています。これは1世帯あたりの人数が減る「世帯の小規模化」が進んでいることを示す一次データです。

世帯数はなぜ人口ほど減っていないのか

令和8年7月1日現在の世帯数は7,957世帯(住民基本台帳ベース)で、平成20年の6,470世帯と比べると約1,500世帯増加しています。人口が減っているのに世帯数が増えているのは、単身高齢世帯や核家族化により1世帯あたりの人数が減っているためと考えられます。子育て世代が独立して新しい世帯を構えたり、高齢の親世帯と子世帯が別居したりするケースが積み重なった結果です。住まいの観点では、世帯数の増加ペースが人口減少に追いつかなくなれば、空き家予備軍が徐々に生まれやすい構造でもあり、将来の相続・売却を見据えた早めの検討が重要になります。

利根町 人口 地価 推移housedo.life
利根町 人口・地価 基礎データ早見表(出典:利根町公式サイト/国勢調査/tochidai.info、いずれも目安)

公示地価の長期推移(1993年ピークから現在まで)

地価データベースサイトtochidai.info(国交省地価公示・都道府県地価調査データに基づく集計)によると、利根町の公示地価は1993年(平成5年)に過去最高の103,785円/m²を記録した後、長期的な下落基調が続いています。2026年(令和8年)の公示地価平均は13,787円/m²(坪単価45,577円)、前年比-0.92%で、ピーク時と比べると約7.5分の1の水準まで下落した計算になります。数値はいずれも公示地価データベースの集計値をもとにした「目安」であり、個別の土地の実勢価格とは異なる点にご留意ください。

用途別に見ると、住宅地の平均は13,585円/m²(前年比-0.64%)、商業地の平均は15,000円/m²(前年比-2.60%)となっており、商業地の下落率が住宅地より大きい傾向がうかがえます。全国の公示地価ランキングでは1,376市町村中1,187位、変動率ランキングでは1,375市町村中1,027位と、下落基調が続く自治体の中では中位に位置しています。

駅・地点別の地価目安

利根町からの最寄り駅として集計されている布佐駅(JR成田線・我孫子市側)周辺の地価平均は22,985円/m²(坪単価75,985円)、前年比+0.74%と、町平均を上回りかつ上昇に転じています。個別地点で見ると、大字八幡台や大字布川周辺で15,000円台/m²の地点が上位を占めており、いずれも布佐駅から1,600〜2,900m圏内です。取手駅から8,000m前後離れた早尾・羽根野地区は14,000〜15,000円/m²台で推移しており、駅からの距離や利根川を挟むアクセス条件が地価差につながっていることがわかります(tochidai.info「利根町の地点ランキング」より、いずれも目安)。

人口減少・地価下落の背景を考える

利根町の人口減少・地価下落の背景としては、次のような要因が考えられます。ただし公式に因果関係が特定・公表されているわけではなく、あくまで一般的な人口動態・地価形成の要因を踏まえた考察であることをお断りしておきます。

  • 鉄道駅が町内に無い:利根町内にJR等の鉄道駅は無く、最寄りは利根川対岸の我孫子市・布佐駅や取手市・取手駅となります。通勤・通学の利便性という点で、駅を持つ近隣市と比べると選ばれにくい面があります。
  • 全国的な人口減少・少子高齢化:利根町に限らず、茨城県南の郊外エリアは全国的な人口減少トレンドの影響を受けています。
  • 1993年前後の資産価格バブル崩壊:地価のピークが1993年である点は、全国的なバブル期の地価高騰・崩壊の影響を色濃く受けたことを示しています。

エリア別の傾向

利根町は大きく、利根川沿いの低地に位置する布川地区(歴史的な町並みが残るエリア)と、内陸側の早尾・羽根野・押付・立木などの地区に分かれます。tochidai.infoの地点別ランキングでは、布佐駅に近い布川・八幡台周辺が15,000円/m²前後とやや高めで推移する一方、取手駅から離れた早尾・羽根野地区は14,000円/m²台と、駅からのアクセス距離が地価差に反映されている構図がうかがえます。行政区別・地区別の詳しい人口内訳は利根町公式サイトで「行政区別住民基本台帳人口」として毎月公表されていますが、本記事では全域の推移を中心に扱います。

今後の見通し

利根町の人口は令和8年7月時点でも前月比29人減という緩やかな減少が続いており、国勢調査ベースの5年ごとの減少率(2015→2020年で約6%)を踏まえると、今後も緩やかな減少基調が続く可能性があります。一方で世帯数は増加傾向にあり、単身・少人数世帯向けの住宅ニーズや、空き家となった実家の売却・活用相談は増える可能性があります。地価についても、駅からの距離やアクセス条件によって下げ止まり・微増の地点(布佐駅周辺など)と下落が続く地点が併存しており、一律の予測は困難です。今後の公式統計の更新は、利根町公式サイトの「人口と世帯」ページで随時確認できます。

人口・地価の推移と住まいの売却・活用

人口減少が続く一方で世帯数が増えている利根町では、実家を相続したものの住む人がいない、駅から離れた土地の活用方法に悩んでいる、といったご相談が今後増える可能性があります。地価は下落基調が続く地点が多いものの、布佐駅周辺のように下げ止まり・上昇に転じている地点もあり、立地条件によって選択肢は変わります。売却を検討される際は、公示地価はあくまで「目安」であり、実際の成約価格は個別の土地の形状・接道状況・建物の有無などによって変動する点にご注意ください。ハウスドゥ 取手戸頭店では、利根町を含む茨城県南エリアの成約事例をもとに無料査定を行っています。

利根町の暮らし全般については「利根町の暮らし|利根川と歴史のまち・地価【2026】」で、子育て・教育環境については「利根町の子育て・教育|マル福・保育所・小中学校【2026】」でそれぞれ詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

▶ あわせて読みたい:利根町の不動産売却・買取相談|ハウスドゥ 取手戸頭

よくある質問

Q1. 利根町の人口は何人ですか?

利根町公式サイトによると、令和8年7月1日現在の住民基本台帳人口は15,350人(男性7,637人・女性7,713人)、世帯数は7,957世帯です(目安)。

Q2. 利根町の人口はどのくらい減っていますか?

国勢調査ベースで見ると、2015年の16,313人から2020年には15,340人となり、5年間で約970人(約6%)減少しています(目安)。

Q3. 利根町の公示地価はどのくらいですか?

tochidai.info(国交省地価公示データに基づく集計)によると、2026年の公示地価平均は13,787円/m²(坪単価45,577円)、前年比-0.92%です(目安)。

Q4. 利根町の地価は過去いつが一番高かったのですか?

同データベースによると、公示地価のピークは1993年(平成5年)の103,785円/m²とされています。2026年の水準はピーク時の約7.5分の1です(目安)。

Q5. 利根町に鉄道駅はありますか?

利根町内にJR等の鉄道駅はありません。最寄り駅として利根川対岸のJR成田線・布佐駅(我孫子市)や、JR常磐線・取手駅(取手市)が利用されています。

Q6. 利根町で世帯数は増えていますか、減っていますか?

人口は減少傾向にある一方、世帯数は平成20年の6,470世帯から令和8年7月の7,957世帯へと増加しています。核家族化・単身世帯の増加が背景と考えられます(目安)。

まとめ

利根町の人口は令和8年7月時点で15,350人(住民基本台帳ベース)、国勢調査ベースでも2015年から2020年にかけて緩やかな減少が続いています。一方で世帯数は増加傾向にあり、公示地価は1993年のピークから長期下落基調が続く中でも、布佐駅周辺のように下げ止まり・上昇に転じている地点も見られます。実家の相続・空き家の活用・売却を検討される際は、こうした長期データを踏まえつつ、個別の土地条件による違いも考慮することが大切です。